日常の生活の中に工藝品を取り戻す「工藝を我らに 二〇一七」が資生堂アートハウスで開催

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1978年に作られた資生堂アートハウス。静岡県の資生堂掛川工場の隣に作られたこの施設は、近現代の美術品を展示・保存する場所として作られ、地域の人々に親しまれています。

その資生堂アートハウスでは、7月4日から「工藝を我らに 二〇一七」を開催中です。

「工藝を我らに」は、2015年から始まった「日常の生活の中に工藝品を取り戻す試み」で、過去にも小西寧子、十四代今泉今右衛門、小椋範彦、松島巌、内田鋼一ら5名の工藝品を展示していました。

工藝というとかまえてしまいがちですが、お椀やお茶碗、花瓶といった日常生活の中にある品物の中で、美しさを備えたものと言えばもう少し親しみがわくでしょうか。

2017年度の展示では作家の新作を中心に、過去2回の出展作品や収蔵品との新たな組み合わせを試みます。

展示品の中には和室やアンティーク家具の中に配置されたものもあり、「私たちの生活の中にある工藝」をイメージさせてくれます。美術館に展示されるために作られたのではなく、実用品としての工藝。

たとえ気軽に購入できる存在ではなくても、一目見ることで生活に関する想像力を広げてくれることでしょう。

会期は9月24日まで。隣には資生堂企業資料館もありますので、はしごしながら美について考えを巡らすのもいいですね。

工藝を我らに 二〇一七 資生堂が提案する美しい生活のための展覧会
期間:2017年7月4日(火)~9月24日(日)
会場:静岡県 資生堂アートハウス
時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜(祝日の場合翌平日)
料金:無料
※8月中旬に夏季休暇あり
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