陶磁器製タイルの美しさを再確認!多治見市モザイクタイルミュージアム

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ここのところ、日本一暑い地域としてニュースに取り上げられることの多い岐阜県多治見市。

そんな多治見市は、とある生産品について国内最大級の生産量を誇っています。 

その生産品とはモザイクタイル。

 

色とりどりの色彩と柔らかい色合いが魅力の陶磁器のタイルは、これまで多くの建物を彩ってきました。

 

 

そして、そんなモザイクタイルの生産全国一のシェアを誇る多治見市笠原町内には、珍しいモザイクタイルの博物館「多治見市モザイクタイルミュージアム」が存在します。

館内は体験工房やショップが出迎える1階。最新のタイル事情を一望でき、コンシェルジュへの相談も行える2階。製造工程や歴史を紹介し、さらに企画展示を行う3階。藤森照信氏セレクトの昭和の国産タイルが並ぶ4階という充実した内容になっています。

特筆すべきは2階。地元のタイル事業者が取り扱うモザイクタイルのサンプル品が展示され、タイルの専門家(コンシェルジュ)が常駐しているのです。訪れた人はコンシェルジュに直接さまざまな相談をすることが出来、コンシェルジュは内容に合わせて事業者を紹介してくれるのです。

また、1階の体験工房ではタイルを使った簡単なワークショップもさかんに開かれていて、その場で選んだお気に入りのタイルを使って小物を作ったりすることもできます。

建築家の藤森照信の設計したミュージアムの外観は、採土場(陶磁器の原料となる粘土の採掘場)を模したもので、実際の陶磁器製造の風景を連想させてくれるもの。ただタイルを展示するだけでなく、充実したアーカイブや同地域にとってのタイルの価値をはっきり可視化させているのです。

こうした丁寧な展示は、タイル産業のアーカイブのみならず、地域の人々が自分たちの街の産業を見直すきっかけにもなっています。

 

地域の人に愛されながら、多くの観光客を呼び込んでいるモザイクタイルミュージアム。

 

モザイクタイルの優しげでキュートな存在感を楽しむもよし。産業遺産のミュージアムの成功例として、その有り様を学ぶもよし。

 

岐阜県に訪れた際はぜひ足を運んでみてくださいね。

多治見市モザイクタイルミュージアム
営業時間:9時〜17時(ご入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(休日の場合は翌平日)※年末年始:12/29~1/3の間休館となります。
入場料:大人300円、団体(20名以上)250円、高校生以下は無料
HP:http://www.mosaictile-museum.jp/
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