石巻の女性たちが作る歯固めアクセサリーと出産ギフトのお店 「Sonrisa Baby」がオープン

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出産祝いって、意外と難しいもの。相手の好みを考慮するのはもちろんだけれど、「同じようなものばかり届いても邪魔にならないか」「使える時間の短いものは避けたほうがいいのか」「いっそのこと、消耗品がいいのか」などなど。

そんな中、出産祝いのバリエーションを豊かにしてくれる、魅力的なハンドメイドショップサイトがオープンしました。

サイト名はSonrisa Baby(ソンリサベビー)。シリコン歯固めネックレスと出産ギフトを取り扱うサイトです。

乳歯の生え始めた赤ちゃんの、歯茎のむず痒さを軽減させるため、噛むために造られたおもちゃが「歯固め」。

Sonrisa Babyの歯固めネックレスは、特別に開発されたシリコンビーズと丈夫な国産コットンコード等で作られており、赤ちゃんが舐めても安心・引っ張られても切れないという特徴があります。直接口に入れるものだからこそ、安全性や使い易さには妥協しないという姿勢が見て取れますね。

デザインもシンプルかつ洗練されているから、ファッションにも合わせやすく、持ち歩きが楽しくなるアイテムです。

このほか、スタイやリボン、ネクタイといった布製のアイテムも充実しています。

また、Sonrisa Babyの商品は、NPO法人石巻復興支援ネットワークの協力を得て、石巻の女性たちの手によって作られています。

同サイトの店主は、サイトの立ち上げ前はNPOの職員として働いており、2012年にはNPO法人石巻復興支援ネットワークとともに、地域の女性たちの内職創出を目的とするアクセサリー製作・販売事業「Amanecer」立ち上げにデザイナー兼技術指導者として携わっていました。

同プロジェクト終了後も関係は続いており、石巻で育児と両立しながら働こうとする女性たちのため、商品の制作を依頼しているのです。

東日本大震災から8年経ち、震災時と同じような感覚で災害を受け止めることは難しくなっています。一方で、この8年は被災地が抱える問題……少子高齢化の加速や人口減少、雇用機会の減少などが被災地以外でもこれまで以上に可視化されるようになった8年だったともいえます。

震災の被害にあった土地の未来は、そうでない土地に住む人たちの未来と地続きなんですよね。東北の人たちが安心して暮らせない状態では、実は私たちも安心して暮らせない。

そんな中、育児しながら働ける機会を、会社自らが作り出しているというのは、とても素晴らしい話です。

「〇〇して応援」という言葉が震災直後は流行りましたが、そうしたスローガンがすたれてしまっても、日常の中にしっかり、傷ついた土地の人々の生活から生まれたものが根付いていくよう、情報を発信してきたいと思った2019年の3月でした。

公式HP:https://sonrisa-baby.shop-pro.jp

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