居抜きスナックをめぐる街歩きイベント「アーツアンドスナック運動-池之端仲町をひらく二日間-」が開催

　小さなカウンター越しにママとおしゃべりしながらくつろぐ「スナック」。バーやカフェとは少し違った大人の社交場。だけど、一人で扉をくぐるには少し敷居が高い……。

　そんな近くて遠い空間をめぐりながら、街の面白さを発見するイベント「第1回アーツアンドスナック運動-池之端仲町をひらく二日間-」が開かれます。

　会場は上野から湯島地域にまたがる池之端仲町。点在するスナックの居抜きスペースを拠点に、歓楽街を回遊する同イベント。

　江戸時代から続く商店街として栄え、関東大震災以前は銀座を超える一流の商舗が立ち並んだという池之端仲町通り。今でも創業367年という組紐店『有職組紐道明』をはじめ、多くの店舗が賑わっておりますが、一方で東京大学チームの調査によると、ビルの3階以上などでは空きテナントや居抜きスナックも目立つようになっています。 

　同イベントでは、こうした空きスペースを会場として、さまざまな文化的イベントを二日限定で開催します。

　イベントの内容はバーマスター・スナックママトークライブ、人気Vtuberと話せるスナック、くみひもや陶芸の体験教室、スナックに高座を用意しての落語、周辺地域の歴史や文化を紹介する展示、地元写真館の三代目によるトーク、藝大生による海外をルーツに持つ方々へのインタビュー映像上映など、さまざま。

　最初に路上スナックで500円の回遊パス（1ドリンクチケット付）を現地で購入すれば、全会場を回ることができます。（一部有料イベントあり）

　ドリンクの提供もありますが、普段入れない空間を楽しんだり、帯結び体験もできたりと、親子連れやお酒を飲まない方も楽しむことができそう。「スナック」に興味があるけれど、足を運ぶきっかけがない人、池之端のことをもっと知りたい人、夜の街に憧れを抱く人、様々な人に足を運んでほしいイベントです。