大正時代のかわいいにフォーカス!「乙女のデザイン 大正イマジュリィの世界」が新潟県立万代島美術館で開催

美術・博物館

新潟県立万代島美術館で、大正時代の「かわいい」にフォーカスした展覧会「乙女のデザイン 大正イマジュリィの世界」が開催されます。


※小林かいち「二号街の女」絵はがきセット 大正14-15 年頃 個人蔵

「イマジュリィ」とは、装幀(ブックデザイン)、挿絵、ポスター、絵はがき、広告、マンガなどの大衆的な複製としての印刷・版画を、総称したフランス語。

大正時代は複製技術の発達により、美術が身近になり、同時代の様々なデザインを手に取って楽しむことができるようになった時代でした。そして、それは乙女に愛される「かわいい」商業デザインやイラストレーションが生まれていった時代でもあったのです。

本展では竹久夢二をはじめ、藤島武二、橋口五葉、杉浦非水、坂本繁二郎、岸田劉生、高畠華宵、橘小夢、小林かいちなどのイマジュリィを通して、大衆に浸透していった大正時代のポップ・カルチャーデザインが紹介されます。

展示されるデザインの中には絵封筒や便箋、シーリングスタンプなど、当時女学生の間で流行したお手紙道具も。当時の人気画家のブックデザイン紹介や、人気映画のポスターの展示など、さまざまな角度から大正という時代を読み取ることが出来ます。


※竹久夢二『歌劇カヴァレリア・ルスチカナ交響間奏楽 アヴェマリア』セノオ楽譜333 番表紙 大正13 年 個人蔵

また、都市の風景を作り変えてしまった関東大震災後の日本を反映するデザインのひとつとして、三越など近代的なデパートの刊行物を飾る、モダン・ガールのイメージの変遷も。


※杉浦非水「初夏」『三越』22 巻第5 号表紙 昭和7 年 個人蔵

100年前の少女のときめきを再体験し、さまざまな角度から大正を見つめなおし、そのデザインの豊かさに迫る展示です。

 


※竹久夢二「涼しき装ひ」『三越』15 巻第6 号挿画 大正14 年 個人蔵

 

会期:2019年10月5日(土)〜2019年11月24日(日)
休館日:10月7日(月)、10月28日(月)、11月11日(月)
開催時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
会場:新潟県立万代島美術館
入場料:一般/1,100円、大学・高校生/900円、中学生以下無料
URLhttps://banbi.pref.niigata.lg.jp/
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