かわいい?怖い?リアル?生きているみたい?不思議な動物彫刻で人気の中里勇太氏の個展が開催中

美術・博物館

 親しみやすい動物たちの彫刻で人気の若手彫刻家・中里勇太氏の個展が会期終盤を迎えています。 

 動物の毛先の流れまでリアルに再現した彼の彫刻は、まるで実在の動物のような存在感があります。

 動き出す直前の動物たちの動作をとらえたものもあれば、おとなしくたたずんでいる姿を形にしたものもあり、瞬間の重量感もリアルに再現されています。

ペットを飼ったことがある方、そうでなくとも動物が好きな方なら思わず親しみを感じるでしょうし、その背中をなでてみたいなんて思う人もいるでしょう。

 しかし、よく見ると、それらはまるでこちらに何かを問いかけているような不思議な表情をしています。穏やかな気持ちになる優しい表情に見える作品もあれば、不安や孤独を膨らませる不穏な表情に見える作品もあります。

 一見、写実的な彫刻を通し、私たちの心の状態をあらわにしてしまう。そんな不思議な力を中里氏の作品は持っています。

 今回の個展は照明や作品の配置も美しく洗練されており、立体作品を見る楽しさをじっくり味わうことができます。

中里勇太 木彫展 「蜃気楼日記」
会期:2019年10月5日(土)〜2019年10月19日(土)
開催時間:10:00~19:00
会場:FUMA Contemporary Tokyo BUNKYO ART
入場料:無料
URL:http://www.bunkyo-art.co.jp/press/Yuta_Nakazato_2019.html

タイトルとURLをコピーしました