伝統技術で作られた龍を子どもたちが着色、87体の龍が集結する「売れよドラゴン展」開催

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 富山県富岡市で、伝統工芸の技術を活かしたかわいらしい展示「売れよドラゴン展」が行われています。

 主催は老舗鋳物メーカー・中村製作所。創業昭和20年から製造・販売している龍の鋳物の原型在庫を再利用して、伝統産業に親しむ新たな場作りを目指して開催するもの。

 

 地元の子ども達やクリエイターとともに製作した龍の鋳物の展示・販売を行っています。

 高岡を代表する伝統技術のひとつである「ロストワックス鋳造」。ワックス(ロウ)で出来た原型をセラミックで覆って焼き固める事で鋳型を作成する鋳造方法です。一般的な鋳造法と比べて、細かく複雑な形状を作ることができます。

 

 この、極めて細密な鋳造技術を得意とする中村製作所ですが、近年の龍の鋳物の需要の低迷から原型を在庫として大量に抱えていました。

 

 高岡伝統産業青年会を通して交流があった、東京からの移住者である若手デザイナーが、中村製作所の持つ伝統技術を生かしたいと考え、「龍」をテーマにした若者向けの企画展を提案し、開催にこぎつけました。

 

 今回、企画展に向け新しく龍の鋳物のオーダー着色サービスを開始。その先行モデルとして地元の子どもたちやクリエイターに考えてもらった龍の塗り絵を元に、職人が「龍の文鎮」を着色しました。「俺の彩強文鎮ドラゴン」と題して、展示の一角を華やかに彩っています。

 

 展示では中村製作所にある龍の原型を全て使った87 体の鋳物が一堂に会します。また、鋳物に触りながら「龍」を知ることができる豆知識パネルが用意され、職人によるオリジナル着色の龍がオーダーできる塗り絵デザインの受付も開始。龍の大幅値引き販売も行われます(最大165万円引き!)。

 伝統の鋳造技術や龍の魅力について学ぶことができるちょっと変わった展示を実際に目にしてみませんか?

 

Youtubeでも職人により着色された「文鎮ドラゴン」を紹介されています。

 

 

売れよドラゴン展
会期:10月16日(土)~24日(日)
開催時間:13:00-19:00
会場:BOP Select & Vintage 2F GALLERY
入場料:無料

 

 

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