戦後から現在まで、キラキラ瞳の少女を描き続ける永遠のロマンチスト高橋真琴のお手頃画集が発売

書籍

 星のようにかがやく大きな瞳、やわらかに揺れるヘアスタイル、エレガントなファッション……そんな、誰もが憧れるお姫さまや少女たちの絵を一貫して描き続けてきた、巨匠・高橋真琴。そんな高橋真琴の美の世界を、ぎゅっと閉じ込めた画集がこの程発売されます。

 高橋氏は、1953年にデビュー後、『あらしをこえて』や『プリンセス・アン』などの漫画を発表。“瞳の中に星を描く画風”が、後の少女漫画に多大な影響を与えました。1960~70年代には「なかよし」「少女フレンド」「マーガレット」などの少女漫画誌や学年誌の表紙や口絵、挿絵を多数担当。文房具や布製品のほかに、自転車などのイラストも手がけてきました。

 まだ子ども文化が成熟しておらず、キラキラしたもの、美しいものに出会う機会も限られていた戦後間もない時代、西洋へのあこがれをベースに、華やかでかわいらしい女の子たちを描き続けてきたのです。

 1992年から、定期的に新作個展を開催。親善大使を務める千葉県佐倉市内の公共物や、日本を代表するファッションブランドのひとつ「コム・デ・ギャルソン」の2018年SSコレクションで少女画が採用されたり、海外での版画展開催などにも活動の場を広げています。

 今回発売される画集は、1960年代の作品から近作まで約150点の作品を、5色印刷で美しく再現。全232ページ、両手に収まるコンパクトサイズで、気軽に手元において眺めることができます。特製シールや箔押しの表紙も可愛くプロダクトとしても魅力的。「可愛い」を愛するすべての人に、乙女気分をじっくり味わってほしい一冊です。

書名:高橋真琴の宝石箱
発行元:講談社
著者:高橋真琴
定価:3,300円(税込)判型:オールカラー232ページ 天地148×左右148mm
ISBN:9784065191163

 

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