レトロ建築で大正ロマンを堪能、豪華フォトスポットも「大正ロマン×百段階段」

美術・博物館

 日本有数のミュージアムホテルであり、東京都指定有形文化財の「百段階段」を有するホテル雅叙園東京で、現在大正時代にフィーチャーした展示「大正ロマン×百段階段」が開催されています。

 大正から昭和初期にかけては、西洋の文化や芸術が多く取り入れられるようになり、日本的なものと西洋的なもの、古い伝統と新しいものなど新たな時代の気運の高まりとともに、大衆文化が大きく花開いた時代です。その後、日本が侵略戦争に参加したことにより、その活気は失われてしまいます。そのためか、大正時代に生まれた文化や風俗は、今でも独特の存在感を放って日本の風俗史の中に存在しています。

 今回の企画展では、一瞬のきらめきとも言える大正時代当時の絵画や、大正ロマンをイメージしたイラスト、衣装などを、昭和初期の建築である百段階段で展示します。

 画家・竹久夢二の直筆原画を含む作品約50点は「港屋絵草紙店」「美人画」「童画」「セノオ楽譜」の4つのカテゴリーに分け、静水の間、星光の間の2部屋に渡り展示しています。

 また、人気イラストレーターのマツオヒロミ氏の描いた当時の百貨店をイメージしたイラストパネルを絢爛豪華な「漁樵の間」に展示。大正時代の人々が育んだ百貨店への憧れを想像させてくれます。

 松竹衣裳によるレトロな着物のコーディネートやモダン・ガールの装いの展示のほか、日本ステンドグラス作家協会に所属する作家による色鮮やかなステンドグラスも施され、大正ロマンの華やかな世界をさまざまな角度から目にすることができます。フォトスポットも完備!

 重厚なレトロ建築で行われる華やかな展示。失われた大正ロマンを多彩な観点から楽しめる、豪華な展示です。

大正ロマン×百段階段
会場:ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財「百段階段」
会期:2022年4月16日(土)~6月12日(日) ※5月25日(水)は休館日
開館時間:11:30~18:00(最終入館17:30)
入場料:一般1,200円、学生600円
HP:https://www.hotelgajoen-tokyo.com/100event/roman
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