世界の海の衛星写真を参考に生まれた12色。オンリーワンの文房具「海のクレヨン」が発売

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 「海の色のクレヨン」と聞いて、どんな商品を思い浮かべるでしょうか。

 

 沖縄の海のようなグリーンが勝った色か。夜の海を思わせる紺か。地球の中には地域ごとに違った特性を持った海が存在しています。中には黄色い海や黒い海も。それぞれの色は、その地域の自然の特徴と強く結びついています。

 

 そんな当たり前の、ですが、つい忘れてしまいがちな事実を思い出させてくれる魅力的な文房具「海のクレヨン」が発売されています。

 

 制作元はスカパーJSAT。同社は衛星画像を活用し、地球に存在する彩り豊かな美しい「色」を通して地球に興味を持ち、様々な環境問題を考えるきっかけを提供したいと考え、プロジェクト“Satellite Crayon Project”を始動しています。

 

 「海のクレヨン」はこのプロジェクトの企画第1弾として、スタートしました。

 しかし、どうして衛星写真からクレヨンが誕生したのでしょう?

 

 もともと、開発者の清野正一郎氏が業務で取り扱う衛星写真をみて、日々の地球の表情の豊かさに驚いたことからはじまったそうです。清野氏はさまざまな写真を見ているうちに、赤い海や黄色い海、黒い海があることを知ります。そして、その色になっている理由やその場所で起きている神秘や環境問題のことも、理解していくようになります。

 

 そんなある日、当時4歳の息子に「海の色って何色?」と聞くと、息子の返事は「青に決まってんじゃん」との返事。清野氏は「息子よ、海には決まった色なんてないんだよ。地球を知るともっと面白いぞ」と答えます。

 

 地球の「色」の豊かさをたくさんの子どもたちに伝え、そして豊かな地球の色を、思うがままに楽しんでほしい。そんな思いから、多くの子どもたちにとって身近な文具・クレヨンを通して「色」の豊かさを伝える「海のクレヨン」が制作されました。

 

 衛星写真を参考に作成された12色のクレヨン。箱の中にはQRコードが記載されており、公式ページで、クレヨンの色のもとになった12枚の衛星写真や解説などを観ることができます。そして、クレヨンが入る間仕切り部分には世界地図が用意され、それぞれの色がどこの海から抽出したものなのかがわかるようになっています。色にはあえて特定の名前をつけず、参考とした海の多様な「色」の交わりを意識させます。

 “Satellite Crayon Project”の公式ページでは、グレートバリアリーフが白くなっている理由、ウクライナの腐海が赤い理由、地球がそしてグリーンランドやキリバスが地球温暖化によって直面している課題など、色からつながっていく環境問題のこと、地球の神秘などを知ることができる仕掛けになっています。また、文字が読めなくてもわかるように、音声での解説も用意されています。

 たとえば、この衛星写真は、ウクライナの腐海です。アゾフ海の⻄岸に広がる浅い⼲潟で、⼀番深い場所でも約3mほどといわれています。とても浅いため、海⽔の循環が少なく、夏になると⽔温が上昇します。さらに、塩分濃度の⾼さもあって藻が異常繁殖し、βカロテンを生成するためこの⾊になるのだそうです。

 複雑な色のクレヨンを通し、地球への興味と関心を高められる「海のクレヨン」。子どもだけでなく、大人にとっても魅力的な一品です。

海のクレヨン
価格:2,420円(税込)
HP:https://satellite-crayon.skyperfectjsat.space/

 

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