織物の歴史と今が一望できるFUJI TEXTILE WEEK 2022 布の芸術祭が開催

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 伝統産業の織物とアートを組み合わせた展示を通し、織物の魅力を発信するイベント「FUJI TEXTILE WEEK(フジテキスタイルウィーク)2022 布の芸術祭」が、山梨県富士吉田市ではじまっています。

 商店街の空き店舗や神社などを会場に、国内外アーティストによるテキスタイルをテーマにしたアート展「織りと気配」と、産地の歴史や現代のテキスタイルシーンを紐解く産地の展示会「WARP&WEFT」の2つを組み合わせたハイブリッド展「FUJI TEXTILE WEEK 2022(フジテキスタイルウィーク)」を開催。

 

 富士吉田市はかつては織物の産地として栄えた市ですが、近代化の流れに押され、生産量が激減しています。同イベントは、そんな中、新たな方法で産業の再生を図る富士吉田市の、今を伝えるイベントとして企画されました。

 

 アート展「織りと気配」では、アーティストがテキスタイルを素材にした作品や、機屋との共同作業で作り出したユニークな作品を展示し、テキスタイルとアートが織りなす新しい美の世界を作り出します。

 会場は地域のお寺、神社、空き家、ギャラリーなど。布という素材ならではの質感の作品は、織物の新しい可能性をこちらに示してくれます。

大巻伸嗣 《トキノカゲ》 撮影 吉田周平 

 

西尾美也 《裏地/裏富士》 撮影 吉田周平

※写真は2021年開催時の様子

 

 また、産地の展示会「WARP&WEFT」は、産地の過去から現在の系譜をダイナミックに体感できる企画展。会場では、産地の原点である甲斐絹の解説を始端に、山梨産業技術支援センターが所蔵する明治から昭和初期に産地で織られた貴重な生地から、現在の織物工場が生み出すプロダクトまで、時代の流れや社会の変容に合わせ進化した生地やプロダクトの変遷を見ることができます。

※写真は産地展《WARP&WEFT2021》の様子 撮影 吉田周平

 

 織物の歴史と今を同時に知ることができる貴重な展示。開催は12月11日までです。

 

FUJI TEXTILE WEEK 2022 布の芸術祭
会場:山梨県富士吉田市下吉田本町通り周辺地域
会期:2022年11月23日(水・祝)〜12月11日(日)期間中の水曜〜日曜日 ※月曜〜火曜は休み
開館時間:平日 | 10:00 – 16:00 (15:30 受付終了)  祝日・休日 | 10:00 – 17:00 (16:30 受付終了)
入場料:
アート展「織りと気配」:一般:1000円 (富士吉田市民入場無料)
産地展「WARP&WEFT」:入場無料
HP:https://fujitextileweek.com

 

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