伝統工芸のスペシャリストたちが集結・人気のガラスペンに江戸切子ペンが登場

文房具

 文具好きの間で安定した人気を誇るガラスペン。

 デザインやコンセプトも多様化し、廉価品から高級品まで、さまざまな種類のガラスペンが登場しています。

 そんなガラスペンの世界に、伝統工芸の技術を取り入れた新しい作品『江戸切子ガラスペン』が登場しました。

 制作を行ったのは安中特殊硝子製作所。ガラス加工のスペシャリストとして、多種多様な特殊ガラスの加工を行う老舗の会社です。『江戸切子ガラスペン』は同社の新ブランド「MAROW」の第一弾製品として誕生しました。

 

 制作には東京都江東区と墨田区に拠点を持つ3社の力を結集。切子加工ができるよう、軸のガラスを成型し研磨する工程を安中特殊硝子製作所が行い、江戸切子の工程を根本硝子工芸、ペン軸のひねりとペン先の成型溶着を竹内製作所が担当しています。

 江戸切子は国の伝統的工芸品にも指定されている東京を代表する伝統工芸の一つ。ガラスペンに刻まれているのは、10種類以上ある江戸切子の伝統文様の中でも特に難易度が高いとされる「菊繋ぎ文」。幾重にも均一な線を正確に重ねることで、不老長寿を意味する菊が連なるように見える吉祥文様は、「江戸切子界にこの人あり」と名高い根本達也さんによるものです。

 

 また、50年以上国内外のメーカーの要望に応えてきた竹内信夫さんがファイヤーポリッシュを施し、デザインに合わせてペン軸をひねることで、美しい輝きを作り出しています。

 ペン先の精度にもこだわり抜き、先端には平らな面をつくらず、なだらかな山形がすべてのインク溝に浸透するよう調整。途中で途切れることなく、寝かして書いてもなめらかな書き味が保たれるように工夫されています。

 

 江戸切子ガラスペンのサイズは、全長約152mmの「ショート」、全長約178mmの「ロング」の2種類。ペン軸のデザインは、全体をひねる「HINERI -TypeF-」、軸の後半がストレートの「HINERI -TypeH-」。ペン先は「ストレート」と「ツイスト」の2種類、組み合わせで6種類のペンが販売されます。また、線幅(字幅)も中細字と太字から選べる使用になっています。

 人気のガラスペンに、熟練のガラス加工職人たちが改めて向き合って生まれた『江戸切子ガラスペン』。

 高級文具の世界に新風を巻き起こすかもしれませんね。

■商品名

江戸切子ガラスペン

■購入方法

MAROW ECサイトにて注文(受注生産)
受注生産のため注文から約一か月で順次配送

https://marow.buyshop.jp/

■商品バリエーション

全6種類

サイズ   : ロング、ショート
デザイン:「HINERI-Type F-」、「HINERI-Type H-」
ペン先   : ストレート、ツイスト

※ロングサイズは「HINERI-Type F-」のみ

■実測スペック/販売価格

・ロング HINERI -TypeF-:全長約178mm・重量約46g・税込価格110,000円
・ショート HINER -TypeF-:全長約152mm・重量約38g・税込価格77,000円
・ショート HINER -TypeH-:全長約152mm・重量約38g・税込価格77,000円

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