フクロウ・ハト・ワシ……種ごとに知りたい鳥モチーフの持つ意味

コラム

あけましておめでとうございます。
いろいろ変更の大きかった昨年のpleshe(プレシェ)ですが、今年は気合も新たに皆様に興味深い情報をお届けしていきたいと思います。引き続きよろしくお願いいたします。

さて、2017年は酉年。

雑貨やイラストのモチーフとしても人気の鳥ですが、調べてみると国によって扱いが違っていたり、種によってモチーフとしての意味が変化したりとさまざまな違いがみられます。

今回は種別に鳥モチーフの持つ意味の違いを簡単に説明していきたいと思います。

◆ハト

おそらくもっとも有名なシンボル。平和の象徴としての鳥類。ハトが平和の象徴と言われるようになったのはノアの洪水の際にノアの放った鳩がオリーブの若葉を持ち帰り、これによって洪水が終わったことを知る話からだとか。
日本ではあまりに身近な鳩ですが、こうしてその意味を知ると昔から人にとって存在感の強い動物だったことが感じられますね。

◆カラス

その黒い体と、人の顔を覚えて襲ってくることもあるという賢さのせいか、今では悪役のイメージの強いカラスですが、神話の世界では知恵者として登場することが多いよう。サッカー日本代表のシンボルも八咫烏と言われる3本足のカラスです。カラスモチーフメインのイラストレーターさんやクリエイターさんにはまだお会いしたことがないですが、ビジュアル系と組み合わせてアプローチをすれば意外と人気が出るかも?

◆タカ・ワシ

空を悠々と舞うワシは、その姿から勇猛さや優雅さの象徴として、国家のシンボルからタトゥーまで、さまざまな分野に採用されてきました。もっとも有名なのは神聖ローマ帝国・ロシア帝国ロマノフ朝・オーストリア帝国などの紋章に描かれ、現在でもアルバニアの国旗に使われている双頭の鷲。でしょうか。アメリカの国章にもワシが描かれていますね。
ちなみに、タカとワシに明確な区別はなく、タカ科の中で大きいものをワシ、小さいものをタカと言います。国章や紋章に使われる際はワシが採用されることが多いのは、やはり強大さを誇示したいからでしょうか。

◆フクロウ

ギリシア神話でアテネを守護する女神アテネの鳥とされているフクロウは、現在では知恵の象徴として扱われています。予備校のキャラクターなんかによく使われているのはこのせいでしょうね。現在ではふっくらした見た目とくりっとした目をかわいいと評する方が増え、フクロウカフェの増加など、新たなフクロウ萌え文化が広がっているように思います。
また、アイヌ民族の間ではシマフクロウは村を守る神としてあがめられています。

◆ニワトリ

今回調べていて知ったもっとも意外な事実! それはニワトリがフランスを象徴する鳥ということです。といっても、正式に認められたわけではないのですが、サッカーやラグビーのシンボルがニワトリだったり、フランス国内でも、そのプライドの高さや勇猛さをニワトリに例えることは多いのだとか。もともとはフランス人の祖先ではゴロワ(gaulois)―日本語ではガリア人と呼ばれていますが―をラテン語ではGallusと書き、この言葉が雄鶏とゴロワの両方を意味していたことから始まったそうです。民間の慣習が第一次大戦以後急速に広まるようになり、今ではニワトリが非公式ながら国の象徴となっているとか。
ちなみに、フランス人をニワトリに例える際には、それを誉め言葉としても皮肉としても使うそうです。

◆鳥全般

もちろん、飛翔の象徴。そして、解放や知性の象徴でもあります。勝負事や、新しい世界に飛び込んでいく人にプレゼントをしたいときは鳥モチーフのものをあげるといいかもしれませんね。

さて、改めて鳥ごとにその中に託された意味を見てきましたが、いかがだったでしょうか?

何かを作る際やプレゼントする際は、こうしたことを頭に入れておくとちょっと気の利いたプレゼントになるかもしれません。

フクロウ

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