こんにちは!
pleshe プレシェ のブログ担当Iです。
今回はIの地元の横浜にある「小さな星雲」にお邪魔した時のことをお話ししますね。
「小さな星雲」は鉱石、アクセサリー、お洋服などが小さな部屋の中に不思議な調和を見せて収まるセレクトショップ。
「何屋」と呼ぶのが難しい店内の商品は、ご自身も作家として活動し、アクセサリー制作や古着のリメイクに携わる店長の住野明子さんがセレクトしています。
神秘的な雰囲気の鉱石たちと、柔らかくて可愛らしいお洋服やアクセサリーが調和した店内は、すてきなものであふれているのにどこか気さくな雰囲気。
一点物が多いこともあり、ついついひとつひとつ手にとって眺めたくなってしまいます。
また、特製フリーペーパー「小さな星雲通信」には鉱石についてのエッセイや、クリエーター兼研究者の嵯峨景子(クリエイター名は由里葉)さんとの往復書簡があったりと、読み物としてとても面白い。小さくて可愛らしいこのフリーペーパーが、「小さな星雲」の世界をより広がりのあるものにしています。
そんな小さな星雲は今年7月で4年目。
住野さんに「お店を続けるコツ」を聞いてみました。
―合理的に考えなくちゃダメですね。
夢は大切だけれど、それに沿って何でもかんでも仕入れるのではなく、自分にはどんなお客様がついているのか理解していないといけない。
それから、毎日売れるようになるにはある程度の数が必要。
たとえ最初は苦しくても、在庫を持っていないといけないし、新しいものを仕入れないといけないんです。
そのお話を聞いて思いだしたのが、西荻に新しく出来たTitleという本屋さんのツイート。
開店して2カ月が経ちましたが、思うことは、やはりお客さまは新刊を求めて来るのだなあということ(ここで言う新刊とは、出て間もない本のこと)。好きだけど知っているものは、安心はするけど驚きはない。好きの延長線上にある知らなかったものに、如何に欲しいというムードになっていただくか。→
— Title(タイトル) (@Title_books) March 11, 2016
→ そしてこのことばで言い表せない「ムード」というところに、既刊(新刊ではない)の存在がある。既刊でお客さまの安心感と、たまには驚き(こんな本があったのか)を作り、新刊がよって立つ文脈を作る。結局、売場は全員野球だ。売場が小さいと、見えやすいものもあります。
— Title(タイトル) (@Title_books) March 11, 2016
たしかに、「欲しい物だけ置いてある」売り場は不思議と魅力に乏しいもので、オンラインでもオフラインでも、自分は買わないだろうというものを含め、いろいろな商品が混じり合ったお店の方が心惹かれてしまいます。
お店を構えてものを売っていくというのは、ただ売れるものを集めるというだけでなく、こうした微妙なお客さんの気持ちのバランスを見極めていくということなのでしょうね。
「小さな星雲」はホームページも充実しているので、ぜひ一度訪れてみてくださいね。