美麗タイルを通して生活と建築の歴史を見つめる「日本のタイル100年―美と用のあゆみ」が江戸東京たてもの園で開催

美術・博物館

INAXライブミュージアム、多治見市モザイクタイルミュージアム、江戸東京たてもの園の3館共同企画により開催される、日本におけるタイルの源流と歩んだ歴史を探り、未来へ向けた第一歩を見出そうとする巡回展「日本のタイル100年―美と用のあゆみ」が、江戸東京たてもの園で開催されています。


古代エジプトが起源とされるタイルは、その耐久性と汚れを落としやすい特性から世界各地に広まり、日本へも様々な地域を経由して伝わりました。そして伝来の経緯から様々な名で呼ばれていたこの薄板状のやきものは、西洋建築の隆盛や生活様式の変化により需要の高まる1922年(大正11)に統一して「タイル」と呼ぶことが定められました。以後、地震や戦争などの大事を経ながら、暮らしや都市の変化に合わせた日本のタイル文化が花開きます。


同展示では、名称統一以前までに醸成されてきたタイル文化の変遷を辿りながら、台所、トイレや洗面所、ビルや大学、地下鉄の駅、銭湯など、さまざまな場で多種多彩に使われてきた日本のタイル100年のあゆみを時代背景とともに紹介します。


美と用の間でタイルが果たしてきた役割を振り返り、暮らしや建築の未来を考える機会となる同展示。タイルの多様な美しさを味わいながら、生活や建築の歴史を感じとれる貴重な機会となりそうです。

日本のタイル100年―美と用のあゆみ
会場:江戸東京たてもの園
会期:2023年3月11日(土)~8月20日(日)
開館時間:3/17(金)まで9:30~16:30 / 3/18(土)から9:30~17:30 ※入園は閉園の30分前まで
休園日:月曜日 ※月曜日が祝休日の場合はその翌日 ※3/20、27、4/3、5/1は開園
入場料:一般 400円、大学生 320円、高校生・中学生(都外)・65歳以上の方 200円、中学生(都内在学または在住)・小学生・未就学児童は無料
HP:https://www.tatemonoen.jp/special/2023/20230311.php

 

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