ギャラリーというと表参道や銀座といった都会の路面。もしくは街の小さなビルの中にひっそりと存在するものというイメージがあります。
内装は白っぽく、作品の邪魔をせず。清潔感があるけれど、ちょっと近寄りがたく感じるときも……。なんてイメージを持っている人も多いのでは?
ところが、先日とても不思議なギャラリーを見つけました。百聞は一見にしかず。まずは内装写真を見て下さい。
ね?ちょっとびっくりしたでしょう?
これは横浜山手 MERRY ART GALLERY本館。横浜の坂の上、山手西洋館と呼ばれる明治期の建築が立ち並ぶ地域の路地に入ったところに出来た新しいギャラリーです。
中央の犬は開催中の「京極夏彦の妖怪えほん 原画展 in 横浜」に合わせたもので、常設ではないですが、このちょっと怪しい木造のギャラリーにびっくりするくらいぴったり合っていますね。
このギャラリーは、アーティストとしても活躍する叉原冥さんが既存の白いギャラリーとの差別化を図り、こうした内装になっているそう。
今回の展示は姑獲鳥の夏や魍魎の匣といったミステリー小説で有名な京極夏彦さんが文章を書いた妖怪えほんシリーズの原画展となっていて、井上洋介さん/ 城芽ハヤトさん / 町田尚子さん / 石黒亜矢子さん / 山科理絵さんといった大御所から若手まで、さまざまな画家の絵が展示されていました。
ギャラリーの世界観が画の存在感を引き立てる不思議な空間。こうした個性的なギャラリーが増えて、世界観を作り込んだ展示が増えてくると、ギャラリー巡りももっと楽しくなりますね。
ちなみに、妖怪えほん原画展は2017年1月10日(火)~1月23日(月) 11:00~20:00まで。中華街にも比較的近いので、横浜に出かけたついでに足を運んでみてもいいかもしれませんね!