夜の街がイルミネーションで明るく色づく今日この頃、皆さんいかがお過ごしですか?
今回は先日ご紹介した人形の家での企画展「シルバニアファミリー」の現場レポートをお送りします。
人形の家での展示は過去にも行われていますが、今回はドールハウス展というのを強調し、デザイナーや一般公募者から募集したオリジナルカスタムのシルバニアファミリーが展示として並んでいます。
展示解説ではドールハウスから始まるシルバニアファミリーの歴史の紹介の他、ドレスやお皿など、オリジナル小物の作成方法を教えてくれます。
まず会場入って左手は、ドールハウスの簡単な歴史からシルバニアファミリーの歴史を学べるコーナー。右手には、エポック社公式のカレンダー撮影用のジオラマが展示されています。
季節に合わせてさまざまな場所でくつろぐシルバニアの仲間たちの姿がかわいらしい!
さすがにレイアウトなども凝ってます。
さらに行くとシルバニアの世界を広げるオリジナル小物の作り方展示が。
自分の好きな小物が増やせれば、世界観もぐんとひろがりますね。
そして、展示の目玉のひとつ、ドールハウス作家がシルバニアファミリーのハウスを利用して作ったジオラマが。
シックな雰囲気を漂わせるものもあれば、明るい海の様子を再現したものも!
さらに、事前募集で集めたオリジナルアレンジのシルバニアのお店も展示されています。
「街のジェラートショップ」「街のおしゃれなマイルーム」のいずれかを購入しての参加となっていますが、同じお店をアレンジしてもそれぞれ違った世界観になるのが面白いですね。
人形の家での展示の面白いところは、シルバニアファミリーの着想のもとになったドールハウスを実際に見ることができるところ。
100年前のドールハウス
ドールハウスの起源は16世紀中ごろまでさかのぼります。貴族たちが子供たちのために作らせたという歴史のあるおもちゃですが、当時のドールハウスはほぼ消失していて、人形の家に展示されていたのは19~20世紀のものでした。
ノアの方舟がテーマになっていたりするのが面白いですね。
日本のミニチュア玩具まで
また、ドールハウスとは起源が異なりますが、日本でも源氏物語や紫式部日記にミニチュア玩具で遊ぶ話が登場します。これらは「ひひなあそび」と呼ばれ、おひなさまの起源になっているのだとか。日本にも昔からある遊びなのですね。
さらに時代は下って江戸時代には紙や木、陶器でできたミニチュア玩具が登場。これが、現在の江戸趣味小玩具と呼ばれるものになっています。江戸趣味小玩具はまだ浅草で買えるようですね。
こうした日本のミニチュア玩具まで展示されているのがさすがです。
ざるに入ったサザエの細かいこと。
シルバニアファミリーの世界をたっぷり楽しんだあとに、すぐに常設展示で元になったドールハウスの歴史や、日本産のミニチュア玩具を目にすることができる。
見比べるのもとても面白く、大人子供問わず楽しめる展示でした!
2018年1月28日までの展示なので、気になる方は迷わずGO!
【日 時】2017年11月21日(火)~1月28日(日)9:30〜17:00(最終入館16:30)
【休館日】毎週月曜休館(祝日の場合は翌平日)・12/29~1/1
【観覧料】大人〈高校生以上〉700円/小人〈小・中学生〉350円
※入館料大人400円/小人200円が含まれています。
【会 場】横浜人形の家3階 企画展示室
【ホームページ】http://www.doll-museum.jp/