アメリカ20世紀画家エドワード・ホッパーの世界を閉じ込めたスノーグローブの作品展が銀座で開催

その他

 エドワード・ホッパーを知っていますか?

 

 二度の世界大戦から東西冷戦の時代を生き、アメリカの都市や郊外で生活する人々の姿を描き出した画家です。

 

 淡い光の下、物思いに耽る用な表情でたたずむ人々。はっきりとした感情も鮮やかな光も描かれない。だからこそ、あるときは寂しさに寄り添う絵に見え、あるときは孤独を自覚させるような絵にも見える、不思議な奥行きがあります。

 本の表紙やポスターなどに使われることも多いため、知らず識らずのうちに作品に触れていた人も多いでしょう。

 

 そのホッパーの作品をモチーフにしたスノーグローブ(スノードーム)の作品展「The Microcosms of Edward Hopper」が11月20日から、銀座蔦屋書店で開催されます。

 スノーグローブ作家・石田兵衛は、2016年より、映画や建築などをモチーフにしたスノーグローブの制作を開始。作品のパーツづくりから着色まで全て自ら行い、繊細でドラマチックな世界観を作り上げています。近年では、ドラマやMV等に作品提供。モチーフとなった作品の世界観の精巧な再現や、物語の奥行きを感じさせる作品が話題を呼んだ注目の作家です。

 

 今回は、初の展示となるエドワード・ホッパーの作品をモチーフにしたシリーズ15作品を会期前半・後半に分けて展示。ホッパーの作品に潜んだ物語をスノーグローブで美しく表現したシリーズは、絵に描かれていない裏側を想像させる不思議で魅力的な作品です。

 

 20世紀を生きる人々に雪が降り積もるさまは、原典の持つどこか孤独を感じさせる人々を優しく祝福しているようにも見えます。

 本展開催に合わせて、銀座 蔦屋書店にて、数量限定でエドワード・ホッパーの名作《Nighthawks》からインスパイアされた作品《深夜のダイナーにて》も先行発売。

絵画とスノーグローブの不思議な邂逅を味わってみてはいかがでしょうか。

 

石田兵衛 作品展「The Microcosms of Edward Hopper」
会期:11月20日(土)~12月25日(土)
開催時間:銀座 蔦屋書店店舗ウェブサイトを参照
会場:銀座 蔦屋書店
入場料:無料
HP:https://store.tsite.jp/ginza/

 

タイトルとURLをコピーしました