庭園美術館で竹久夢二の大規模展が開催、新たな発見の展示も

美術・博物館

 「大正浪漫」を象徴する画家、竹久夢二。絵画だけでなく詩やデザインなど幅広いジャンルで活躍し、今でも多くの人々に愛されています。

 そんな夢二の魅力を紹介する展覧会「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界 東京展」が開催されています。

 1884(明治17)年に岡山県で生まれた夢二は、正規の美術教育を受けることなく独学で自身の画風を確立し、「夢二式」と称される叙情的な美人画によって人気を博しました。グラフィックデザイナーの草分けとしても活躍し、本や雑誌の装幀、衣服や雑貨などのデザインを手がけ、暮らしの中の美を追い求めました。

 今回の展示は、最新の研究に基づく新たな視点からその生涯をたどるもの。新しく発見された大正中期の名画《アマリリス》、滞米中に描かれた貴重な油彩画《西海岸の裸婦》、さらに夢二を看取った友人に遺したスケッチ帖や素描など、初公開資料を含む約180点の作品が展示されます。

 また、夢二の多彩なセンスを表現しようという心意気で、チラシはなんと4種類も作成されています。

 東京都庭園美術館は、アール・デコ調の建築で知られ、国の重要文化財にも指定されており、観光名所としても有名です。夢二の世界観にも通じる優美な空間に展示される作品を、ぜひ目にしていただきたいです。

生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界
会場:東京都庭園美術館(本館+新館)
会期:2024年6月1日(土)~8月25日(日)
休館日:月曜日、7月16日(火)、8月13日(火)
※ただし7月15日(月・祝)、8月12日(月・祝)は開館
入場料:一般1,400円/大学生(専修・各種専門学校含む)1,120円/中・高校生、65歳以上700円
HP:https://www.teien-art-museum.ne.jp/
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