手芸本の老舗出版社日本ヴォーグ社から、とても気になる本が出版されました。
その名も「世界手芸紀行」。雑誌「毛糸だま」の連載をまとめたもので、反響の大きかった12カ国に書き下ろしをプラス。さらに各国の手仕事に「仕事」として関わる日本人女性へのインタビューを新たに掲載したというボリュームのある内容。
ただ手芸作品の写真を並べ立てるだけでなく、各国の歴史や、現在の状況(織り手の高齢化などの問題も)も含めて解説し、読み手の想像力をかき立てる内容になっています。
登場するのはインドの「ソズニ刺繍」、オーストリアの「プチポアン」、トルコの「オヤ」、セネガルの「アフリカンプリント」、メキシコ「オアハカの刺繍」など。恥ずかしながら私にとっては初めて聞く名前ばかりなのですが、写真で見るそれらの手芸品はどれも品が良く、今すぐにでも使えそうな可愛らしいデザインのものばかり。
美しい手芸品の写真を納めた写真集でもあり、世界の職人の歴史と生き様を納めたノンフィクションでもあり。手芸を営まない人でも楽しめること間違いなしの1冊です。
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