人気アパレルブランドの「ミナ ペルホネン」。
北欧を思わせる上品でどこか優しい色合いのテキスタイルとデザイン。そして大量生産大量消費を是とするアパレル業界の中で、サステナビリティーを意識した経営を意図的に行う姿勢。「ミナ ペルホネン」は、アパレル業界の中で独特の存在感を放つブランドです。
そんな同ブランドと、創始者の皆川明氏にフォーカスした展覧会「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」が、東京都現代美術館で開催されています。
ミナ ペルホネンの前身である「ミナ(minä)」は1996年スタート。その後、2003年から現在のミナ ペルホネンの形になり、現在では服やバッグなどのほか、家具や器、雑貨などさまざまな製品を発売しています。
また、同ブランドは早い段階から余り布を使ったバッグの販売や、限りなく余剰在庫を小さくするためのコントロールの徹底、発生した余剰在庫は廃棄せずにアーカイブとして販売など、さまざまな持続性のある新しい経営のために尽力してきました。
今回の展覧会は皆川氏自身が名づけた「実」「森」「風」「芽」「種」「根」「土」「空」の8つの部屋から構成。
これまで彼が手がけてきた製品を活用した空間展示のほか、企業とのプロジェクトの仕様書やアイデア画、新聞小説の挿絵の原画など、同ブランド内での働きだけでない皆川氏の仕事を一望できる内容になっています。
皆川氏が「せめて100年続けたい」と思って始めたというミナ ペルホネン。
一人の思いとプロダクトがブランドになり、ある種の哲学として社会に根付いていく。ミナ ペルホネンが描くアパレルの今と未来を眺めてみませんか。
会期:2019年11月16日(土)〜2020年2月16日(日)
休館日:月曜日(2020年1月13日は開館)、12月28日〜1月1日、1月14日
開催時間:10:00〜18:00 ※入場は閉館の30分前まで
会場:東京都現代美術館
入場料:一般 1,500円/大学生・専門学校生・65歳以上 1,000円/中高生 600円/小学生以下 無料
HP:https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/minagawa-akira-tsuzuku/