テキスタイルが奏でる風景美。「Handscape展」に行ってきました。

その他

“北欧デザイン”や”北欧テキスタイル”といった言葉が、私たち日本人の生活に定着したのはいつの頃からでしょうか。
代表的な北欧デザインにみられる白を基調にした色鮮やかな動植物のモチーフは、見る人の気持ちを明るく華やげてくれる印象があり、それゆえ北欧で生みだされるものに対してなんとなく温かみを覚える方も多いのではないかと感じています。

さて、今回ご紹介させていただく『Handscape展』はスウェーデンのアーティスト、カタリーナ・ブリーディティスさんとカタリーナ・エヴァンスさんと来場された皆さんがギャラリー内で一緒に作品を作り上げていくプロジェクト。

ATELIER MUJIでは雲「Cloud」という作品を、アーティストと来場者がひとつのものを作り上げていくプロジェクト『Handscape展』を開催しています。

Handscape展

公開から4日目の作品

公開から4日目の作品

私が最初に訪れたのは公開から4日目。
この時はまだ作品の全貌は浮かんできていないのですが、小さな布の重なりから躍動感の誕生を感じます。

Handscape展

Handscape展

おそらく、皆様が来場される時には全く異なる作品に変化しているのではないかと思います。
正しく自然が生み出した雲のように。

 

そして、生活の中で無価値になったボロを継ぎ合わせて平織りした敷物”Rag Rug”から生まれたプロジェクト『Re Rag Rug』。

Tシャツなどの織物の端切れ布を素材として、すべて手作業で作り上げたラグの作品群のうち、実物2点と映像を会場で観ることができます。

12か月かけてすべて異なる手法で12枚生み出されているというラグの中には、小さな三角形の端切れを並べて上からミシンで格子状に縫い合わせるものもあれば、まるでアコーディオンのように丁寧に折り重ねられた”襞(ひだ)”で構成されたものもあり、既存の「織物」としてのラグのイメージを覆すものになっています。

Handscape展

アーティスト自らが映像の中で「’Heureka’momentが降りてくる」と語られているように、発見(Heureka)の産物であり、新しいインスピレーションの産物であることが、作品を間近で見て感じられるのではないかと思います。

9/12~17にはアーティストが来日し、会場での公開制作やワークショップの開催も行われておりました。
plesheからはメンバー1人も参加し、参加者皆さんと一緒に作品作りに加わりました。
コンセプトは雲なので雲の写真などを参考にしながら濃い色、薄い色、白い色などの布をネットに結びつけるというものでした。
布を巻く(止める)方向も決まっており、はじめはなかなか思い通りにならず、苦労しましたが、
エヴァンスさん、ブリーディティスさんの手をまねながら何とか近しいものが出来上がってきました。

Handscape展

熱心に教えてくださるカタリーナ・ブリーディティスさん

Handscape展

真剣な表情で作品に向き合うブリーディティス(左)さん、チャーミングな笑顔のエヴァンスさん(右)

 

展示は10/29までとなっておりますが、作品は刻刻と変化していくので、数回に渡って変化の様子を見ていくのも楽しいのではないかと思います。

尚、無印良品有楽町店の1Fは先日リニューアルされ、現在は珍しい野菜や調味料も数多く扱っています。
お立ち寄りの際にはこちらもお見逃しなく!

『Handscape展』
会場 : 無印良品 有楽町店 2F ATELIER MUJI
入場 : 無料
期間 : 2017年9月1日(金)~10月29日(日)※店舗休館の場合は、それに準じます。
開場時間 10:00-21:00(休場 不定期)

Handscape展

Handscape展

Handscape展

Handscape展
https://www.muji.com/jp/events/ateliermuji/

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