コンピューターにおける画像の制作方法であるドット絵。ファミリーコンピューター時代を思わせるどこか懐かしい感触のこの技法の魅力を、豊富な画像やアーティストへの取材を通して解き明かす「ピクセル百景」が発売されます。
ドット絵はもともとゲームにおけるグラフィックの手法として進化してきましたが、本書ではゲームグラフィックとしてのドット絵だけでなく、そのレトロな空気感を活かしてさまざまな表現に挑むアーティストが多数紹介されます。
表紙を担当する豊井氏の作品などは、SNSを通してそのイラストとしての魅力に改めて触れたという人も少なくないはず。
一方で、開発中のゲームに関する情報も含まれており、多彩な切り口でドット絵の魅力を味わうことができます。独特の絵画技法として認知されつつあるドット絵。その魅力を堪能できる1冊です。
本書に登場するクリエイター約50組は以下の通り。
第1章
豊井祐太、waneella、TIKI、APO+、モトクロス斉藤、せたも、Zennyan、珊瑚、うつろぶね、Matej ‘Retro’ Jan、Merrigo 、furukawa
第2章
m7kenji、BAN-8KU、EXCALIBUR、くつわ、ta2nb、soapH、今川伸浩、M. Nishimura、シロス、cocopon 、Mr. ドットマン
第3章
大月壮、有栖川ドット、日下一郎、重田佑介、点/ten_do_ten、YACOYON、ヘルミッペ、Galamot シャク、Raquel Meyers、たかくらかずき、服部グラフィクス
第4章
Chucklefish(『Starbound』)、Eric Barone(『Stardew Valley』)、ユウラボ、楢村匠(NIGORO『LA-MULANA』)、張舒鳴(Askiisoft『天国の塔』)、Bodie Lee(LunarRayGames『Time Spinner』)、おづみかん(『果てのマキナ』)、河野渓(はちのす『SOULLOGUE』)、ウマー(『Remain On Earth』)、Aarne Hunziker(『Cyber Shadow』)、Pixpil Games(『Eastward』)、Christopher Ortiz(Sukeban Games『VA-11 Hall-A』)、Eduardo Fornieles(Studio Koba『Narita Boy』)、Tim Soret(Odd Tales『The Last Night』)
メディア:Pixel Art Park、SHIBUYA PIXEL ART、TOKYO PiXEL、Pico Pico Cafe
論考:gnck「技術的制約から美学的条件へ」、今井晋「現代のゲームとピクセル表現」
出版社: グラフィック社
発売日:2019/6/10
価格:2916円