資生堂のコスメブランド・マジョリカマジョルカが公開しているアイコンジェネレーターが女性たちの中で流行っています。
アイコンジェネレーターとは、顔のパーツや背景色を選ぶことでオンリーワンのアイコンが作れるプログラムのこと。
SNSのアイコンとして活用できる画像を作れるジェネレーターはTwitterの普及と同時に広まっていき、現在では個人・企業を問わず、さまざまなクリエイターがフリーでアイコンジェネレーターを発表しています。
こうしたジェネレーターは、おもにアニメやマンガの作風をそのまま転用したものが多いですが、今回紹介するマジョリ画はなんと画家の宇野亜喜良公式のジェネレーター!
宇野さんが描き下ろした似顔絵パーツを組み合わせて、自分だけのアイコンを作ることが出来ます。
1960年代からイラストレーターとして一線で活躍し、そのどこか怪しい雰囲気が男女問わず人気を得てきた宇野さんのパーツを似顔絵に出来るという楽しさはもちろん、細かなところに化粧品会社らしい気の利かせ方を感じ、ついつい作成していて楽しくなってしまいました。
まず、サイトに接続すると魔法使いの女の子がこちらに話しかけてくれます。
マジョリ画家と名乗るその女の子にうながされ、名前を入力すると「○○さん、ステキね」との返事が。
小さいことだし、何がステキなのかはわからないけれど、なんだかうれしい。
そして、顔のパーツを指定していくと、女の子は「○○さんのかわいいを引き出す魔法をかけましょう」とうながします。
この「かわいいを引き出す」という言葉がとてもうまい。お化粧というのは、まさに美しさやかわいさを引き出して、人の心を潤すもの。そうした思想的な部分をこうした短いジェネレーターとの会話に織り込んでいくあたり、資生堂のセンスが光ります。
また、最後の仕上げにリップクリーム、アイライン、ネイルなどが選べるパーツもあり、ここでは実際に販売されている化粧品が表示されます。
デパートの化粧品売り場には近寄りがたいという人でも、ひとつひとつ選んでいくうちになんだかコスメが身近に感じられてしまう。見事な仕掛けです。
髪色や飾り枠などをあつらえてアイコンが完成。最後に魔女がニックネームをつけてくれます。もちろん自由にダウンロードできて、アイコンとして使用可。
さらに、資生堂オンラインショップ「ワタシプラス」でマジョリカマジョルカのアイテム「魔法のエッセンス」とギフトボックスセットを購入すると、カードになって一緒に届くのだとか。
このジェネレーター。アイコンを作る楽しさに加えて、細かなところに「美しくなることが人の心を励ますものである」という資生堂のミッションを入れ込んでいて、それがとても共感出来るポイントになっています。
こうしたジェネレーターは10~30代の中だけで流行って終わることが多いのですが、今回のジェネレーターが40~50代の女性にも人気を博しているのは、多様な年齢の人間を表現できる宇野亜喜良のイラストパーツはもちろん、そういった根本的な思想の部分が伝わっているからではないかと。
買わせるための導線もちゃんと引きつつ、粋な演出になっているのもうまいですね。
人は、それぞれが美しくありたいという根源的な欲求を持っています。美は、人を励まし、生きる喜びや勇気さえも与えます。
外見の美しさばかりでなく、心や作法、ライフスタイルなどの美しさが次世代に受け継がれ、蓄積されることにより、美しい生活文化となっていくのです。
資生堂グループは、世界中の人々の「美への思い」を真摯に受けとめ、美しい生活文化を創造し続けることを使命としています。
ちなみにplesheは「星屑の花嫁」というニックネームをいただきました!
※投稿内画像は、資生堂「マジョリ画」ページから引用しております。
One thought on “あなたのかわいさを魔法で引き出す「マジョリ画」が伝える資生堂の思い”