イベント中止で印刷文化の危機?同人誌だけじゃない印刷所のサービス

サービス

緊急事態宣言の延長に伴い、2021年5月に予定されていた同人誌即売会コミックマーケットの中止が言い渡されました。

この悲しいニュースを聞いた時に、最初に頭にのぼったのは印刷所のことでした。コミックマーケットに代表される同人誌やZINEの発展を支えているは、小規模でも美しく丁寧な製本を引き受けてくれる印刷所です。

しかし、人が集まるイベントは軒並み中止になり、商業媒体の状況も芳しくないであろう(フリーペーパーなんかも広告が入らないせいか薄くなってます)昨今、印刷所の経営はかなり厳しいのではないかと思います。

「レトロ印刷」「SURIMACCA」など、独自のサービス展開で人気の株式会社JAMのように、クラウドファンディングを始めた会社もあります。

SAVE THE JAM – 「印刷で遊ぶ。印刷と遊ぶ。」を残したい –
https://camp-fire.jp/projects/view/261212

JAMのクラウドファンディングは無事達成しましたが、その後の印刷業界の仕事が厳しい状況に置かれているのは変わらず、各印刷所が値下げなどを行い対応に苦慮している様子が伺えます。

そんな中、最近増えているのが小規模ロット印刷とノベルティの案内。

マスク印刷の案内はもちろん、

・株式会社トリニティのフルグラフィックマスク
https://trinity-sin.com/ffmask/

マスクケースの案内も!

・株式会社緑陽社のクリアマスクケース
https://goods.ryokuyou.co.jp/item/MT23/

持ち歩き用の紙せっけんまで。

・株式会社緑陽社の紙せっけん
https://goods.ryokuyou.co.jp/item/beauty/MR26/

また、コクヨとコラボした学習帳デザインのノートの制作サービス(現在受付終了、サービス再開予定在り)も

・昭美印刷株式会社の水平開き®学習帳製作サービス
https://shoubi.co.jp/index.php?note-original

個人的に使いたいと思ったのが株式会社三交社のワンコインブック!

印刷&製本&送料込みで1冊から本が作れるというキャンペーンです。フルカラーなら16P、白黒なら36Pの本が1冊から作れるキャンペーン。

自分用にペットの写真集だって作れちゃいますね。

(現在受付終了、サービス再開検討中)
https://www.san24.jp/onecoinbook_s/

作ったものを売るイベントがない今、十数冊から開始の同人誌は制作厳しいでしょうが、こうした新しいサービスを使っていくことで、印刷文化の火を絶やさないよう支援していく方法もあるのではないでしょうか。

政府の感染症対策や支援策が行き当たりばったりのため、事業者とその利用者が支えあうような構図になっているのは許しがたいですが、改めてそれぞれが自分たちの利用している文化の意味や存在を問い直し、政治の役割を見直すことも含めて、その維持について考えていきたいですね。

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