分類不明の収蔵品に出会い直す「館長!これどうするんですか!?」展が開催中

美術・博物館

世界でも珍しいコスチュームジュエリー専門の美術館であるアクセサリーミュージアムが、収蔵庫の改修によって明らかになった私的な収蔵品を展示する企画展「館長!これどうするんですか!?」を開催しています。

アクセサリーミュージアムはコスチュームジュエリーのメーカーベンダーであった田中美晴・元子夫妻のコレクションをもとに設立された私立美術館。

展示のほとんどはファッションに関するもので、1960年代後半の海外渡航解禁間もない頃から、買い付けやリサーチのために蒐集されたものです。

また、収蔵品の中にはそれぞれが趣味に任せて購入した私的な「土産物」が大量に存在しています。

例えば中型犬ほどの大砲、人骨が使用されることも多い密教儀式用ホルン、超絶技巧の刺繍で全身が彩られた清朝の皇帝服(龍袍)、爪の先ほどしかないミニチュアなど、全く一貫性のない、単なる土産物と呼ぶには玉石混交すぎるアイテムたち。

同展では、2023年に行われた収蔵庫の改装で新たに「発掘」されたこれらのアイテムを展示しつつ、2025年の開館15周年に向け、改めて私立美術館としての「所蔵品」の魅力について考えます。

学芸員がつい「館長!これどうするんですか!?」と叫んでしまうという収蔵品を集めた私立美術館ならではの展示。

保存や展示の可能性や難しさを考えさせられる面白い企画です。

「館長!これどうするんですか!?」展
開催場所:アクセサリーミュージアム
開催期間:2024年1月23日(火)~5月25日(土)
開催時間:10:00〜17:00(最終入場16:30)
休館日:月曜日、日曜日(第4・5)
入場料: 一般:1000円、学生(小学生以上):600円
HP:https://acce-museum.main.jp
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