文鳥の世界からさらに羽ばたいて「やまゆりの」インタビュー(後編)

インタビュー
みんなでおでかけ
ペンギンを描いた新作「みんなでおでかけ」

前回に引き続き、画家のやまゆりのさんへのインタビューです。今回は活動が広がるきっかけと、今後の活動について話をうかがいました。

― 今では鳥雑誌「ALLBIRDS」にイラスト連載も持ち、あちこちのイベントに呼ばれているゆりのさんですが、注目されるきっかけは何だったんでしょうか。

以前は別の仕事をしながら書店にポストカードを納品したり、イベントに参加していましたが、2年前に神戸花鳥園の鳥モチーフイベントに誘っていただいて、イベントの中で原画展をやることになりました。

そこで出来た縁で、展示販売に参加することになったり、鳥モチーフのイベントに参加する機会が増えてきました。

「ALLBIRDS」の連載「やまゆりのの文鳥劇場」は2015年の5月から始まっていますが、こうした展示などの活動が編集の方に目にとまり、連載のきっかけになっています。

― いろいろな方との縁が作品を広げていくきっかけになっているんですね。今後の制作においての目標などはありますか?

レーズンとチッチの世界をもっと広げていきたいし、その為に色々な題材に挑戦していきたいです。

例えば、大阪伊勢丹で開催されたイベント「mofumofuワンダーランド 鳥センバツ大会」は、選抜から連想して文鳥だけでなく足の速いダチョウを書いたり、6月22日からの大阪のイベント「心うるおう小鳥ガーデン」ではペンギンを描いたり……。ダチョウにはたこやき帽と大阪のおばちゃんっぽい服を着せています。

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― これ、たこやきの帽子なんですか! 全然気が付きませんでした。

大阪なので、大阪っぽいものと思って入れてみました。

― 面白いですね。そういう飛躍のある考え方が、ゆりのさんのオリジナリティーにつながっているのかも。オリジナルといえば、このブルドッグもインパクトがあります。

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パンジーブルドッグと言うんですよ。パンジーがブルドッグの顔に見えたことから描き始めた作品で、今度6月29日~7月11日に個展を開催します。

レーズンとチッチの世界を大切にしながら、さらに世界を広げていけるといいなと思います!

小さい頃から愛情を持って描き続けてきた題材を土台に、新しい世界を広げていくやまゆりのさん。どんなアイデアも自分の世界に取り込んですぐに“やまゆりの”と分かる画を描いてしまう彼女の秘密が少しは伝わりましたでしょうか。今後は今まで以上に多様な題材にチャレンジしていきたいという彼女の活躍に、今まで以上に期待したいと思います。

-やまゆりのさんの今後の活動予定-

■展示
・心うるおう小鳥ガーデン2016
会期:6月22日~28日
10:00~20:00(最終日17:00迄)
会場:阪神梅田梅田本店 8階催事場

・PANSY BULLDOG やま ゆりの 個展
会期:6月29日(水)~7月11日(月)
12:00~19:00
日曜日:13:00~17:00
定休日:火曜日
会場 : 関西つうしん

・原画展示販売
会期:7月1日~31日
10:30~19:00
定休日 :日・祝
会場:MONOTIAM

■ラジオ出演
6月26日(日)22:30~23:00
FMうらやす83.6MHz
番組名「喫茶りせっと。」

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