「モダン・デザインの父」ウィリアム・モリスらの足跡を辿る展示が横浜で開催

美術・博物館

ほぼ左右対称に描かれた鳥や植物が並ぶ独特のデザイン。

19世紀イギリスを代表する詩人、思想家であり、「モダン・デザインの父」と呼ばれた芸術家でもあるウィリアム・モリスの描いた絵を、まったく見たことがない人はいないのではないでしょうか。

何せ、今では100円均一ストアの包装紙などにも使われているのですから。

こうした独特のイラストは、モリスが産業革命後に失われつつあった、職人たちの手仕事による制作活動の復興を目指したことからはじまります。

彼は、その丁寧な手仕事から生まれる美しさを人々の暮らしに取り入れ、身近な生活と芸術を統合した「美しい暮らし」を主張しました。その思想に共鳴したデザイナーや建築家により発展し、さまざまな作品が生み出されました。これがアーツ・アンド・クラフツ運動です。

近代デザインのさきがけとなったこの運動を一望する展覧会「アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまでが、横浜のそごう美術館で開催されます。

モリスをはじめとしたイギリスの作家を中心に、アメリカでのアーツ・アンド・クラフツ運動の象徴で、20世紀を代表する建築家フランク・ロイド・ライトの作品まで約170点を紹介。

テキスタイルや壁紙、家具、ジュエリー、ガラス器、金工、タイル、書籍などを通して、暮らしを彩るデザインを楽しむことができます。

私たちの身近にあるデザインの根っこを探ることができる展覧会。

ぜひ足を運んでみてください。

アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで
会期:2023年9月16日(土)~11月5日(日)
会場:そごう美術館
開館時間:10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで)
※そごう横浜店の営業時間に準じる。
入場料:一般1,200円円、大学・高校生1,000円、中学生以下無料
HP:https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/

 

 

 

 

 

 

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