布と刺繍で彩られたトランプが美しい「竹村京 ― どの瞬間が一番ワクワクする?」が箱根のポーラ美術館で開催

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今回は箱根にある美術館の、タイトルからしてとても面白そうな展示を紹介します。

ポーラ美術館で開催される「竹村京 ― どの瞬間が一番ワクワクする?」展。

写真やドローイングの上に、刺繍を施した薄い白布をかぶせたオブジェを制作している竹村京による展覧会です。


©Paul Green

日常生活を写し取った写真の上に布をほどこし、失われていく感情や過去を新しい形でよみがえらせる作品群が評価の高い彼女ですが、近年は本展覧会では国や言語が違っても意味が共有できるトランプをモチーフとした作品を制作しています。

今回出品される作品「Playing Cards 2017, Austrian Cards on German Cards」は、ドイツ製のトランプにオーストリア製のトランプの図柄を日本製の絹糸で刺繍した布を重ねたもの。


「Playing Cards 2017, Austrian Cards on German Cards」 2017年
ドイツ製の1900年代のトランプ、日本製絹糸、合成繊維 105x57mm 24点
©Kei Takemura  撮影 ©Kenji Takahashi

レトロなデザインのドローイングに、刺繍の立体感と鮮やかさが加わることで、美しくも懐かしい雰囲気の作品が完成しています。時代や国を超えて組み合わされるカードの、イメージの偶然性を表現しているとか。

「Playing Cards Unlimited 2」 2017年 リトグラフ(3版・3色) 780x540mm
©Kei Takemura 撮影 ©Kenji Takahashi

また、インドネシアのジョグジャカルタで流行している「ドミノ」というカードゲームをモチーフにした「Playing Dominos in J.City」では、耐久性のある日本製の絹糸によって薄い布に縫い取っています。

「Playing Dominos in J.City」のためのドローイング 2017年 ©Kei Takemura

素材の組み合わせにより、その根底にあるさまざまな世界を想像させてくれる、とても面白い展示になりそうな予感。

また、コレクション展で開催中の「西洋の化粧道具 揃い物の美の系譜」も、18世紀から20世紀の化粧道具セットを展示するというなかなか面白そうな内容です。

箱根の森の中にある同美術館。気軽に立ち寄れる施設ではありませんが、光の降り注ぐ美しい建築を堪能し、ゆっくりと展示作品を味わってから、箱根湯本でくつろぐというのもいいかもしれませんね。

 

「竹村京 ― どの瞬間が一番ワクワクする?」展
会期:2018年1月13日〜3月11日
会場:ポーラ美術館
開館時間:9:00〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:年中無休(展示替えのため臨時休館あり)
入場料:
大人 ¥1,800
大学・高校生 ¥1,300
中学・小学生(土曜日無料) ¥700
シニア・障害者割引あり

画像引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000026617.html

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