職人たちの技とアーティストの想像力のマリア―ジュ/銀座メゾンエルメス フォーラム「眠らない手」

職人たちの技とアーティストの想像力のマリア―ジュ/銀座メゾンエルメス フォーラム「眠らない手」

あけましておめでとうございます。今年もplesheをよろしくお願いいたします。

年始から、縮み上がるような寒さが続いておりますね。皆さまお体に気を付けてお過ごしください。

先日、銀座メゾンエルメスフォーラムで開催されている「眠らない手」エルメスのアーティスト・レジデンシー展に行ってまいりました。とても印象的な展示だったので、少し長めにご紹介します。

本展はエルメスの工房での滞在制作プログラムにより生まれた作品を展示するもの。エルメスの職人たちと協働で制作された9名のアーティストによる作品は、それぞれが技術や素材を活かすことによって新しい魅力を引き出しています。

ホールディング・テキスタイル・エルメスに滞在したビアンカ・アルギモンはシルクスクリーンを活用し、半透明のモチーフを重ね合わせることでひとつの絵画を作り出しました。

本展では、実作に使用された7枚のシルクとそれによって制作された絵画の双方を見ることができます。

また、シルクとテキスタイルの工房で制作を行ったジェニファー・ヴィネガー・エイブリーは参加した職人たちに布やコピー用紙、紙粘土、その他のリサイクル用品などを活用し、自由に作品を制作させました。

生まれたのはまるで悪夢のような、それでいて奔放で生命力に満ちた作品たち。
展示ではギャラリー内に部屋が用意され、まるで怪物が作った雑貨屋のような、女の子の妄想をそのまま塗りたくったような空間が出現しています。
衣装に身を包み、まるでおとぎ話の登場人物のようにふるまう人々もインスタレーションの一部として登場。

こうした、エルメスが提供した技術とアーティストの想像力との組み合わせによる作品が、本展では丁寧な解説とともに並べられているのです。

工房としての誇りを持ちつつファッションブランドとして長い歴史を誇るエルメスが、現代アーティストを支援し、新しい創作を自社のギャラリーで展開している様子は、とても美しく、魅力的でした。

展示自体は残念ながら日曜13日で終了しますが、映像やパンフレットのPDFがホームページには残されているので、気になった方はぜひチェックしてください。

「眠らない手」エルメスのアーティスト・レジデンシー展Vol. 2
会期:2018年11月15日(木)~2019年1月13日(日)
開催時間:月~土曜 11:00~20:00(最終入場19:30)
日曜 11:00~19:00(最終入場18:30)
会場:銀座メゾンエルメス フォーラム
入場料:無料
HP:http://www.maisonhermes.jp/ginza/le-forum/archives/761518/