『りんごかもしれない』(2013年)でのデビュー以降、絵本界の新風として人気を得てきたヨシタケシンスケさんが松坂屋名古屋店で初の大規模個展を開催します。
頭のなかに広がる果てしない妄想やアイデア、クスッと笑える人のクセやしぐさ、世界の真理をつくようなものの見方を細いペン先で描き続け、多くの人々をひきつけているヨシタケさんは、絵本を出版する以前から、イラストレーター、造形作家として活躍してきました。
初の大規模個展となる今回の展示では、作家の発想の源である小さなスケッチや絵本原画、本展のためにヨシタケさんが考案した立体物や愛蔵のコレクションなど約400点以上を展示し、作家の「頭のなか」をのぞきます。発想の豊かさに支えられたヨシタケさんの「かもしれない」展示空間が見どころです。
愛用の手帳(『あんなに あんなに』スケッチ) 撮影:野澤亘伸 ©Shinsuke Yoshitake
『りんごかもしれない』原画 ©Shinsuke Yoshitake
人気絵本の原画だけでなく、スケッチや造形作品が山ほど展示された今回の展示は、作家の創作の源泉に触れられる貴重な機会。
《ぶくぶく観音》 撮影加藤新作 ©Shinsuke Yoshitake
絵本作家としてデビューから第一線を走り続けるヨシタケさんの魅力に迫る大規模展示です。
■ヨシタケシンスケ プロフィール
1973年神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。2013年に初の絵本『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)を出版。これまで『りんごかもしれない』『もう ぬげない』(ブロンズ新社)『りゆうがあります』『なつみはなんにでもなれる』『おしっこちょっぴりもれたろう』(PHP 研究所)『あつかったら ぬげばいい』(白泉社)『あんなに あんなに』(ポプラ社)で MOE絵本屋さん大賞第1位の7冠に輝く。『りんごかもしれない』で第61回産経児童出版文化賞美術賞、『つまんない つまんない』(白泉社)の英語版 『The Boring Book』で 2019年ニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞受賞。
会場:松坂屋名古屋店 南館7階 松坂屋美術館
会期:2022年12月10日(土)〜2023年1月15日(日) ※1月1日(日・祝)は休館日
開館時間:10:00〜18:00
入場料:一般 1,000円/高・大生 700円/小・中生 400円
HP:https://www.matsuzakaya.co.jp/nagoya/museum/