モダン・エレガンスなルネ・ラリックのガラス工芸展が東京都庭園美術館で開催

美術・博物館

 憂鬱な空模様から、関東は晴れ間が見え始めてきた今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

 

 少し軽くなった装いで、散歩しつつ楽しみたいという方向けの展覧会「北澤美術館所蔵 ルネ・ラリック アール・デコのガラス モダン・エレガンスの美」が、東京都庭園美術館で開催されます。

 

 ルネ・ラリックはアールデコを代表するジュエリー・ガラス工芸作家。1880年代から金細工師・宝飾デザイナー・グラフィックアーティストとして高い評価を受けていましたが、1900年、パリの万国博覧会でグランプリに輝き、さらに大きな注目を集めます。1910年頃からガラス工芸に転向。ガラス素材の個性を生かし、香水瓶などの小品からモニュメンタルな建築用の大作までを手掛け、その名をとどろかせました。

テーブル・センターピース《三羽の孔雀》(部分)1920年北澤美術館蔵撮影:清水哲郎

 

同展示は、世界屈指のガラス・コレクションを有する北澤美術館所蔵のラリック作品から、アール・デコの時代を代表する約220点を展示。モダニティとエレガンスが共存する作品の数々が一堂に会す貴重な機会となっています。

香水瓶《牧神のくちづけ》モリナール社1928年(左から3番目)ほか香水瓶各種 北澤美術館蔵撮影:清水哲郎

 

 また、東京都庭園美術館は旧朝香宮邸を活用し、建築や内装を活かしたまま美術館に転用した会場であり、正面玄関に施されたガラスレリーフ扉や大客室の天井灯は、もともとラリックが手がけたもの。

旧朝香宮邸正面玄関ガラスレリーフ扉(部分) 1933 年 東京都庭園美術館

 重厚な建築・内装の中でラリックの作品に親しみ、その後は美しい庭園で散策を楽しむことが出来ます。

 

 目黒の喧騒からはなれ、ひととき美術を楽しめる庭園美術館。美しい内装に作品が溶け込む今回の展覧会をお見逃しなく。

 

会期:2020年2月1日(土)~4月7日(火)
休館日:毎月第2・第4水曜日
開催時間:10:00~18:00
※桜の季節、3月27日(金)、28日(土)、4月3日(金)、4日(土)は20:00まで開館。
※入館は閉館の30分前まで。
会場:東京都庭園美術館 本館+新館
入場料:一般1100円/大学生880円/中・高校生550円/65歳以上550円
HP:https://www.teien-art-museum.ne.jp/

 

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