バブル崩壊から今まで、日本の装丁の歴史を知る「現代日本のブックデザイン史1996-2020」が発売

書籍

 2019年に雑誌『アイデア』(誠文堂新光社)で特集され、大きな注目を集めた「現代日本のブックデザイン史 1996-2020」を新たに書籍としてまとめた『現代日本のブックデザイン史 1996-2020』が8月18日に誠文堂新光社から発売されます。

 

 本特集は国内の書籍売上がピークに達した1996年からスタート。その後、現在に至るまでの「出版不況」の時代のブックデザインをカバーデザインのスタイル別に紹介しています。

 

 店頭での訴求力が優先される現在のブックデザイン。25年の歴史を誌面で見ることにより、制作者たちがどのようにデザインの世界を更新してきたのかを目にすることができます。

 掲載書籍の選定にあたったのは,現役のブックデザイナーとして活躍する長田年伸氏、川名潤氏、水戸部功氏の3名。通常であれば書店で並列されることのない約400点の書籍を、デザインスタイルという共通項で束ねることで横軸としての同時代性を浮上させ、ブックデザインに隠された作法と模倣、継承と発展の足跡をたどっていきます。

 

 また、雑誌特集時から新たに時代を作り上げてきた菊地信義氏、鈴木成一氏、佐藤亜沙美氏、名久井直子氏、祖父江慎氏らによるスペシャルトーク等を収録。書籍化にあたっては、2020年の新刊からの選書が各章に追加されています。

 単にブックデザインを学ぶだけでなく、日本の商業出版のこれからを考えさせる1冊です。

 

書名:現代日本のブックデザイン史 1996-2020
発行元:誠文堂新光社
著者:長田年伸、川名潤、水戸部功
定価:3,300円(税込)
ISBN:978-4-416-52130-4

 

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