アワビや夜光貝、白蝶貝などの貝がらの輝いた部分を薄く切り取って埋め込み、漆器を美しく飾る伝統技術「螺鈿」。
その螺鈿を活かした面白い漆器が発売されました。
その名も「レンズフード漆器・螺鈿」。
なんと、カメラのレンズフードをモチーフにした食卓用漆器!
石川県加賀市を中心に作られる伝統工芸品「山中漆器」を代表する匠頭漆工と、伝統技術を生かした商品開発を行う株式会社アルヴォリが共同で開発したものです。
レンズフードというのはカメラのレンズにつけるアクセサリーで、レンズを保護したり、余分な光が入り込むのを抑えてくれる効果があります。
「レンズフード漆器・螺鈿」では、さまざまなレンズフードの中から、EW-73D(花)/ET-63(筒)を参考に、3つの漆器を作り出しました。デザイン監修はキャノンマーケティングジャパン。
豆皿やコースターとして使えるレンズフード【漆器・花】と、汁物やお酒を入れるのにぴったりのレンズフード【漆器・筒】とレンズフード【螺鈿・筒】。
特に面白いのが底に美しい螺鈿を施した【螺鈿・筒】。
虹色の光を反射する0.1ミリの薄さの貝を手作業で貼り、塗り込む高岡漆器の螺鈿の伝統技法を生かし、レンズフードの奥から見えるレンズを再現したとか。
透明な液体で輝きが変化するため、お酒を楽しむのにぴったりです。
同商品は現在クラウドファンディングサイト「Makuake」で販売中。面白アイデアと伝統の技術が融合してできた独特のデザイン漆器で、食卓を少し贅沢に彩ってもいいかもしれません。