ヴィンテージライターの歴史が学べる展示がたばこと塩の博物館で開催

美術・博物館

小さな博物館ながら、常に個性的な企画でこちらを楽しませてくれるたばこと塩の博物館で、2022年9月10日(土)から12月25日(日)まで、「ヴィンテージライターの世界 炎と魅せるメタルワーク」展が開催されます。

ライターと聞いて皆が思い浮かべるのは、おそらくプラスチックの使い捨てライターでしょう。しかし、いわゆるオイルライターは1920年代から存在する歴史のある道具。

その歴史を紐解くと、工夫に富んだ着火の仕掛け、一服の時間を和ませるような遊び心あふれる造形、メッキや塗装で強く美しく加工された金属製品ならではの質感など、機能美と装飾美が同居した魅力が見えてきます。

1920年代から50年代にかけては、欧米で当時流行していたアール・デコ調のデザインを取り入れた銘品が数多く生まれ、第二次世界大戦後は、ガスライターの登場とともに大衆化が進み、日本ではライターが輸出産業として発展しました。

今回の展示では、館蔵資料の中から、ライターの前身である様々な着火具をはじめ、ダンヒル、ロンソン、エバンスなどのメーカーが手がけた銘品や、ユニークな造形のテーブルライターなど約200点を展示されます。

さらに、戦後間もない時期の国産オイルライターを展示し、当館の所在地とも馴染み深い隅田川周辺地域の地場産業でもあったライター産業のあゆみも紹介されます。

ライターの着火技術の変化や、その多様なデザイン、そして戦前戦後の産業の変化についても学べる、知的好奇心を刺激する展示です。

アンティーク好きにも、ガジェット好きにも、歴史好きにもおすすめできる展覧会です。

  ――― ヴィンテージライターの世界 炎と魅せるメタルワーク
会場:たばこと塩の博物館
会期:2022年9月10日(土)~12月25日(日)
休館日:月曜日(但し9月19日、10月10日は開館)、9月20日(火)、10月11日(火)
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
入場料:大人・大学生:100円、満65歳以上の方(要証明書):50円、小・中・高校生:50円
HP: https://www.tabashio.jp

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