人気彫刻家・大森暁生の特集展示がそごう美術館で開催

主に木と金属を素材とし、実在する動物から架空の生き物まで、命あるものをモチーフに制作をする彫刻家・大森暁生。

まるで霊気を帯びているかのように神秘的な一方、今にも動き出しそうなほどリアルな存在感のある表情が特徴で、その独特の作品世界は高い評価を受けています。

ギャラリーや美術館などでの発表だけでなく、ファッションブランドやレストラン、テレビドラマやミュージシャンなど異分野とのコラボレーションも積極的に行っているため、その名を知らずとも自然と作品に触れている人も多いのではないでしょうか。

その大森氏の仕事が一望できる展覧会が、そごう美術館で開催されています。

大森氏の大学の卒業制作から、代表作、ファッションブランドとのコラボレーション作品、「ルパンの娘」、「Get Ready!」への提供作品、そして最新作までを今日まで作家が発してきた言葉とともに約100点展示。

鏡のギミックによりモチーフが軽やかに浮遊して見える「in the frame」シリーズ、熊本市動物愛護センターに保護された犬や猫を題材にした「光の肖像」の作品群など多彩な作品が並びます。

また、約1200年前に空海が東寺に造り、1486年の文明の土一揆で焼失してしまった幻の大日如来像を、空海の定義をもとに大森氏の解釈を加えて蘇らせ、2023年10月讃岐國分寺（香川県）に奉納するプロジェクト「完全版大日如来坐像制作プロジェクト」も紹介。会場では、この大日如来坐像の仏頭および明王の化身である獅子像4体が展示されます。