この間、「飲食以外はお店必要ないものねえ」という声を喫茶店で聞きました。その方は通販でガラスビーズやアクセサリーを販売していて、お店のマスターと雑談しながらスマホでショップの売れ行きを眺めながら、そんなことをつぶやいていました。
たしかに、ネット通販経由でものを買うという行為が一般化し、多くの人が自宅の整理の一環にメルカリやヤフオクを利用するようになった今、「お店を構える」ことの意味は大きく変化していると言わざるをえません。
現在「お店」を構えている人は、新たに自分のお店に意味を持たせていくことが必要になってきます。
11月1日から銀座ソニービルで始まる5ヶ月の期間限定ショップ『本屋 EDIT TOKYO』もそうした「お店」の意味を改めて考える試みと言えそうです。
NUMABOOKS(代表:内沼晋太郎)と博報堂ケトル(代表:嶋浩一郎)の共同経営という形で運営され、東京をテーマにした選書に、こだわりのアイテムの販売、イベントの開催など、お店で販売することの意味を問い直させてくる内容が期待出来そう。
内沼さんはビールの飲める本屋「下北沢B&B」の経営者。嶋さんは本屋大賞の運営に携わっているという、どちらも現場をよく知る人同士。
そこでは必ず「ああ、やっぱりその場で手にとって選ぶ、買うって楽しいな。意味があるな」と思わせるしかけがあるはず……。いや、なくてはダメだと思います。
「私たちが下北沢「本屋B&B」でやっていることに、ひとつ「東京」という軸を通して、本とイベントを「編集」して、みなさんをお迎えしたいと思います。
いずれ5か月が経てば、終わりがやってくるでしょう。
けれど、そこから店という空間がなくなっても、そこで話されたことが、未来の東京の歴史の一部をつくり、そこに訪れたことが、未来のあなたの記憶の一部になることを願って、一日一日、その「お祭り」を続けていこうと思います。」
プレスリリースに掲載されたB&Bスタッフからの言葉をかみしめつつ、オープンを楽しみに待ちたいと思います。
■「本屋 EDIT TOKYO」 概要
店名 : 本屋 EDIT TOKYO
場所 : 銀座 ソニービル6F (6ABフロア)
東京都中央区銀座5-3-1 http://www.sonybuilding.jp/access/
電話番号 : 03-6274-6892
営業時間 : 月-金11:00-21:00 土日11:00-19:00
定休日 : 2017年1月1日(土)、法定点検日